my mother...
ヤツが他界してから9年以上の歳月が流れた。数年前に主の居なくなった家を半年の月日を費やし整理したのだが、中でも調理の道具や食器の始末は、その量も膨大で今から思い起こしても難事業であった。キチンと整理・収納されていればいるほど、モノというのは掘り出してみると...カサが増える...、たとえば刃物の類も箱を開けてみれば買い込んだお気に入りの道具が何本も同じモノがまとめて飛び出してくる始末。 ●この「鶴来名産かわとり包丁」もそう...。2〜3本ではすまなかった...7〜8本はあったかな。今...私の手元には新品も入れて4本ばかりある。この包丁の存在を忘れてはいなかったが、使ってみたことはなかった。 ●数日前に「焼いて食べると良いよ」と秩父産の栗のいただきもの...。さて、焼き栗も良いけど...ハタと件の包丁のことを思い出した。月曜の朝...すこしゆったりした時間が持てたので、せっせと皮むきに勤しんでみた。栗の皮むきなんて...久しぶり。しかも、気になっていた...この「かわとり包丁」使い勝手はいかに...。 ●包丁の能書きは↑をご覧いただくとおり。名前のとおり皮むき用に適した歴史のあるモノらしい。栗を水に漬けて、皮の一部をヒッペがす...そして、一巡したところで、鬼皮を取り去る。次に渋皮を剥きにかかる。なんとなく、甘皮の一部を風味として残してみたかったので、加減しながら包丁使い...何てアンバイが良いのだろう...この「かわとり包丁」の自在さにはちょっと驚いた。 ●包丁の形状といい刃の厚みや切れ味といい。。。栗の皮剥きも、好みの加減にできたし、翌日りんごの皮も剥いてみたけど、気分が良い。皮むき専用の和包丁...長い歴史の中で生き残り愛用されてきただけのことはあると...実感した。 ●ずいぶんたくさんの栗、楽しみながら「かわとり包丁」で皮を剥き切った。その半分ばかりを使って、中華っぽいお総菜煮込み料理としてみた。 ●栗とともに、干し椎茸・鶏・蓮根を、にんにく+胡麻油風味で炒めて煮込み...彩りにあり合わせのピーマン。少しダイエット志向で、鶏は胸肉...豚も使いたかったけど...敬遠...パス。。。栗の煮込みは風味高くて...旨かった。。。
by arinco11
| 2005-10-19 01:52
| 道具(5)
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Comments(28)
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from 加藤わこの三度笠でいこう
at 2005-10-23 12:35
タイトル : 栗むき休暇
arincoさんのブログにトラックバックしています 天理の親戚からもらいました。 ぷりぷりみごとな栗です 悩んだけれど明日休みだし 頑張って剥くことにしました 剥き出すと止まらなくなるのですが 同時に、こんな面倒くさいことを始めてしまった自分を呪いはじめる けど止めるわけにはいけない 後半はほとんどムキになって剥きます (ariさんちの包丁が欲しいよ~) 翌日完成、渋皮煮。やったー(苦労の割にはあまりフォトジェニックでない連中だ) 子ども向きのと大人向きラム酒入り...... more
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from まさかり半島日記
at 2007-09-27 20:08
タイトル : かわとり包丁
栗の皮むきに奮闘してる様子をブログで見たarincoさんが、お母さんが残してくれた大切なかわとり包丁を送ってくれました。 料理教室をされていたお母さんが亡くなられた後、ご実家を片付けていたら、この包丁が10丁出てきたのだそうです。整理して4丁残し、お友達とご自分には2丁残せばいいとのことで、良かったらどうぞ!とのメールでした。 栗の皮むきはもちろん、果物の皮むきにも最適とのこと。 今まで見たことのない形をしています。 これが皮を剥く時、すごく手になじみます。 クリクリ坊主だっけ?それが欲しい...... more
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rawFruit at 2005-10-19 09:32
栗の皮剥きって大変ですよね。(ってことで私は投げ出すタイプ)
さすがarincoさんのお母様だなあ・・・。このお料理もほっこりして美味しそう。こうやって引き継がれていくのですね。。 しかし最後の一文、ダイエット志向とは何ですと!?でも豚よりこの場合鶏の方が似合いそうです^^
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すごい包丁ですね。
私も欲しいです。 昔は、(母が栃木の出身なので)栃木の親戚から毎年、栗が送られてきました。ゆがいて近所におすそ分けしてました。 でも、だんだん人もいなくなって(私の家の話)、栗も(食べきれないので)ある年を期に、丁重に辞退させていただきました。 生の栗・・・父が生きていた頃の家を思い出します。
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arinco11 at 2005-10-19 11:08
■rawくん♪そう...栗の皮むきってメンドクチャって思ってたけど、
この包丁でやってみたらストレスもないし、細かいコトとも思い通り。 この皮むきは...多分うちの母は、渋皮煮を作るのに愛用してたと思う。 毎年たくさん仕込んでたからなぁ...。良い包丁だ。まったく。 ダイエット志向!...同僚のにいさんの中性脂肪対策...心がけ程度に意識してます...笑...。
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arinco11 at 2005-10-19 11:18
■はんなチャン♪この包丁...刀つくり=いわゆる打ち刃物の伝統技によるものらしいです。
だから、鶴来という地名も、おそらく剣とカケてあるな...という気がする。 形も手に馴染みやすいし、ホント優れものです。 刃物屋さんのお店のかたすみに...ひっそりあるかもしれません。 ↑の能書きの最後に電話番号もあるので...よろしければ...。 栗はそうそうたくさんは食べられないですよね。 ましてや口に入るまでの手間もかかるけど、 少量...皮を剥いてソテーにしたり...私は残りの栗をポタージュに!。 久々に...栗...召し上がってみませんか?。
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muraccho0315 at 2005-10-19 15:03
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eight-b at 2005-10-19 17:03
そそる記事。
咄嗟に電話に手が伸びるところだった(笑) 今年もまた「くりくりぼうず」なるものを買わなかった身としては このかわとり包丁は魅力的。 それにしてもarincoさんのお母さまっていい趣味なさってるわぁ。 見習わなくちゃ(姑根性(^^;))
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aonami24
at 2005-10-19 23:48
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とても良い道具をお使いですね。
腕前の良い料理好きの人はやはり良い道具をお持ちですね。 私も金沢え以前、団体で旅行した時に鶴来に立ち寄り、この<かわとり包丁>を目にしました。何人かのご婦人が購入されていました。 私はかなりお酒を頂いていましたので、刃物を持つのは遠慮して買いませんでした。 私は自分で時々調理する時、皮むきには20年位前に高知の物産店で購入した<土佐打ち刃物・三徳包丁黒打ち仕上げ>を使います。 これも手入れも楽で、使いやすいです。 近所に住む80歳過ぎの引退した大工さんに半年に一度位砥いでもらいます。 お礼はお茶を飲みながら、大工さんの昔話を聴くことです。 <かわむき包丁>でなく、<かわとり包丁>と呼ぶのが鶴来独特ですね。 又良い道具を時々拝見させてください。
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LiberaJoy at 2005-10-20 16:33
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sand_gasa at 2005-10-20 17:50
今ちょうど栗がやってきて、どうしたものかと思案しておるところです。
こんな包丁があれば一にも二にも渋皮煮にしたいところ。 (去年やって果てました、おいしかったけど) みなさんおっしゃっるとおり、本当にいい道具は見るだけでも良いものですね。 この包丁を作られた職人さん、大切に使われたお母様、また受け継がれたariさんにも、敬意をこめて。
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jajamaru456 at 2005-10-21 00:32
ほえええ、こんなチッコイ包丁もあったんですね〜。なんだか気になって、昨日は鶴来の調べ(お察しの通り、昔は剱と書いたらしいっす)と2ちゃんの包丁スレを読みあさってしまって、眠いっす(アホ)。なんか和包丁ほしくなってきちゃった(アホアホ)。
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suisuikichi at 2005-10-21 07:45
皮むき包丁、ちょうど欲しいねって浜ちゃんと話していたところだったんです!先日間違えて捨てちゃった柳刃包丁を買うついでに。もちろん、こんな通の包丁は知らなかったので木屋の包丁の皮むき用を買おうかと言っていたんだけど。。。これ、ほしいなぁ。
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arinco11 at 2005-10-21 12:58
■むらっちょ君♪石川県とか能登半島とか...おいらにとっては神秘ゾーン。。。
能登も酒処...能登杜氏は有名ですね。 栗の渋皮煮...うちの母は最後の仕上げはブランデーに漬け込んでいたかなぁ...。
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arinco11 at 2005-10-21 13:06
■8bさま♪この包丁は栗といわず柿に林檎に...ほんと手に馴染み使いやすい。
刃も素晴らしい切れ味...「くりくりぼうず」無くとも楽勝ですゼ!。 電話してみてみてみてぇ〜!。それか心ある刃物やさんの隅っこにあるかも。 それほど高く無いかも...1200〜1300円ぐらいって見当か...高かったら御免!。
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arinco11 at 2005-10-21 13:22
■aonamiさん♪ご存じでしたか、この「かわとり包丁」のこと。
母は、毎年秋になるとソワソワと丹波の栗園まで...自分で栗拾い?買い付けに出掛け、 それを、たくさんの渋皮煮と甘露煮にする習わしでした。 自家製の甘露煮の甘みを軽く落とし、それを素のままと抹茶を入れたもの...二色に染めわけ、 さらに赤い渋皮煮...それぞれを粒々を残しながら潰すのです。 そして、それを巴にまとめ茶巾絞りに形づくり...おせち料理の一品でした。 最近になって土佐にも打ち刃物があるらしいと知り、少し興味をもっています。 包丁研ぎ...私は自分では自信ありません。 砥石はあるけど、普段使いのステンレスの牛刀や三徳包丁など、歯がたちません...。
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arinco11 at 2005-10-21 13:26
■LJさん♪蜂蜜...「マヌーカ」ですか。
甘いだけではなく苦みもかんじられるとかで...深い味わいに興味あります。 でも...ド・高い!とか。。。 ウチの高中性脂肪症の輩に、まずは伝えておきます。
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arinco11 at 2005-10-21 13:32
■三度笠さん♪渋皮煮は使う栗を選ぶそうですね。
今回の栗。包丁の使いやすさもあり、いとも簡単に鬼皮がコロリと剥けました。 そして、渋皮に混じる固めの繊維も、この包丁で簡単にこそげることができるし、 何より、刃の手元の角ッコが使いやすい、良くできてるなぁ...と、感じました。 良い栗があって、この包丁使えば...手の掛かる渋皮煮も楽し!ですよ、きっと。 母の渋皮煮のレシピ...カードがあります。そのうち公開しましょうね。
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arinco11 at 2005-10-21 13:38
■じゃじゃ様♪もぉ〜...しゃぁ〜ナイお方...笑...。
ネットでサーフィン始めると...すぐに夜が明けてしまいますがな...笑...。 和の包丁...それも打ち物は...鋭い切れ味ですね。 手入れなど...自分で出来てこそ持つ価値アリだろうと...敬遠してましたが、 アチキも...この包丁でチト目覚めました。同じ穴のムジナになりましょー!。
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arinco11 at 2005-10-21 13:43
■suisui姐♪木屋のウェブショップで少し探してみたけど、
残念ながら鶴来産...または似たような皮むき包丁は見あたらず...。 店頭で探してみるなり、お店の方に聞いてみたらいかが?。 それにしても...柳刃包丁...やっぱり行方不明?!...。 そのうち...suisui...ここはドコ?私はダレ?...suisuiが見あたらん?!...、 などとオフェリアのようになっちゃったりしそう...マジ心配...笑...。
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sand_gasa at 2005-10-23 13:01
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ayamori-yako at 2005-10-23 15:33
うちの主人は石川県出身なんですが、鶴来町のこと知ってましたよー。
今度帰省したときに買いに行こうかな・・。
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arinco11 at 2005-10-24 15:56
■わこチャン♪...こちらでツのもなんだけど、遅ればせながら...、
「HAPPY BIRTHDAY !!!」感慨深いお誕生日でよかったね。 んで、TBありがとう!。素晴らしい栗ですね、天理の!。 この包丁使うと...鬼皮剥きも楽々、渋皮もきれいにこそげて掃除できますよ。 うちの母の「渋皮煮」カードをそのうちスキャンしてお送りしますね。 しばしお待ちを!。
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arinco11 at 2005-10-24 16:00
■ayamori-yakoさま♪ようこそ!。
ほうほう...鶴来町...そして鶴来町の刃物は相当有名なのですね。 ↑のじゃじゃサンのコメントにもあるように、昔は剱と言ったとか。 古来から由緒ある刀鍛冶の地だったのですね...きっと。 ぜひ帰省の折には...現地にお出掛けなさってね。
はじめまして、こんにちは。
実は、僕の手元に同じ「かわとり包丁」があって、それを検索してみてこのサイトにたどり着きました!剥き易いみたいなので使ってみることにします。 あと、僕も神戸育ちです◎また見に来ます!!
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arinco11 at 2007-01-09 01:49
■soさん…えぇ?お持ちなんですね、同じもの。
ひょっとして、我が母が生前に、神戸でバラまいたものの一つなら、 何らかの縁というものでしょうが...料理教室を主宰いたしておりましたから...。 もしも、万が一、そんなご縁によるものだったりすれば...より楽しいですねぇ。 この包丁は、手になじむ、切るものの大きさとの加減で扱いやすいですよ。 大いに使いましょう!、使ってこその道具ですから。。。^^ コメント、ありがとうございました!。
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koro49 at 2007-09-27 20:12
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arinco11 at 2007-09-27 21:04
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きのさき
at 2007-10-21 21:35
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はじめまして。
「かわとり包丁」で検索したらここに行き着きました。 学生の時(といってももう10年前くらい)に金沢に住んでまして、そのときこの包丁のことを知りました。 一度使わせていただいたことがありますが、ものすごく使い勝手がよくて感動した覚えがあります。 今だったらネット販売してるかと思いまして探してるんですが・・・やっぱり売ってないんですねぇ。 現地に久々に行ってみようかと思います。 余談ですが、僕は明石育ちです^^;
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arinco11 at 2007-10-22 21:59
■きのさきサン…はじめまして!コメントありがとうございます。
私の場合、母がこの包丁を... それも大量に!残していなかったら、それほど意識しないままで終わったかもしれません。^^ そんなに希有な包丁だとはね!、そしてこれほどの優れものとは! そして、鶴来の打ち刃物の歴史や製法を知ると感激ですね。 皮むき包丁の優れものは他にもある(ヘンケルのプチナイフ)のですが、 鶴来の「かわとり」には、到底かないませんねぇ。日本の刃物は偉い!。 ネット販売の有無は不明ですが、↑のパンフに製造元の電話番号あり。 梶金物店さんに、お問い合せになられるのはいかがでしょう? 現地に行かれるのも、楽しくていいかもですね、懐かしいでしょうから。^^ 明石育ち!...あぁ〜!美味しいお寿司を思い出してしまいましたよ! ^^
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