「mr.T.の...鯊の甘露煮」050824

鯊の甘露煮...市販されているものもあるのかもしれません。佃煮屋さんには、鮎・鮒・公魚=わかさぎ...などの小魚が一匹づつの姿のままに甘露煮にされて売っているのを見かけます...。鯊...海育ちの小魚の甘露煮は...しんみりと深い...雅な味わいです。

b0006637_14325178.jpg●これは地元...江戸前浦安産...境川の鯊の見事な甘露煮です。ariにとって一番新しい...最年長=79歳のボーイフレンド(ミスターT.)の自家特製をいただきました。鯊の甘露煮は、ワタを取り去った鯊を陰干し・素焼きにして、それをコトコト(圧力鍋を使うとか)、仕上げは丁寧に煮詰めていく...というもの。手間のかかる品...滋味なのです。酒の肴に、ご飯のお供に...最高です。mr.T.の甘露煮は、美しい艶の仕上がり...秘伝の味と作り方だそうです。川っぺりの鯊釣りのご連中にも定評の味だとか...光栄!。
●うわっ!たくさん!50匹以上ありますね!...。
 いや、そんなにナイ...37匹ぐらいです...。
 などと、見え透いた...かわいい嘘をつく...。
 数えたわけではないけど...1パック...かなりの量です!。

b0006637_1433598.jpg●そもそも...、いつも出掛ける川辺で、何度か隣り合わせになったり、ariの釣果をお持ち帰りいただいたりしているうちに、お友達になりました。飄々と静かに...定位置で鯊釣りを楽しんでおられます。
●夏から秋の鯊釣り以外は何をしているのか聞くと...フッコ(鱸)、白ギス、サヨリ...一年中、毎日のように水際で釣りの日々。
●毎日...釣りに行ってらっしゃいと...奥さんに言われる...。帰りが早いと...まだ掃除が終わってない...早過ぎる...ってねぇ。釣りで使ったタオルを洗濯に出せって..ハイハイ言いながら忘れてると...怒られるんですよ...。
●今は何でもハイハイ...。昔さんざん遊んだから...。若い頃にはサッカーをしたり、三宅島には年に6回も磯釣りに出掛けていたとか...。そんなことをほのぼのと語ってくれながら、もっぱら置き竿で、の〜んびりと朝のひととき...鯊釣りに興じている...そばを通る常連の釣り人も誰彼となく、声をかけて通り過ぎていく...人気者なのです。
b0006637_14344936.jpg●この釣り場は潮位が高いと...水没するので、毎日の釣りタイムは潮時次第。手書きの潮時メモをポケットから出して見せてくれました。
●プカプカと漂う浮きがススッと引くと、魚が掛かっています。5〜6cmの小さな鯊が釣れてしまったりすると「孫はいらん...孫は...ハイお帰り」とリリース。二本の竿に...それぞれ二本針。積極的な攻めの釣りではなく、置き竿は待ちの釣りなんだけど...これがまた...結構一度に一荷(=いっか...ダブル...2匹一度に釣れる)のことも多く、結局は...なかなかの釣果。
●そして、他の釣り人も、釣った鯊をmr.T.の元に持ち寄って、帰りのおみやげがたくさんになる。その鯊を、甘露煮にする...そして、知人友人に1パックずつ分けてくれるのです。一日に100匹以上はいらんから...ロースターで一度に焼けるのは50匹ずつなんです...で、それを2回まで...だから、100匹以上だと多すぎる...50匹以下だと少なすぎると言って...奥さんに叱られるんだそうです...笑...。

b0006637_14333263.jpg●日々...こうして持ち帰った鯊はすべて、mr.T.の丁寧な仕事で素晴らしい甘露煮になります。ワタを取り、素干し〜素焼きにしたものを、圧力鍋で煮て、さらに煮詰めるとのことです。
●さて、その味付け。聞くところによると、隠し味に梅干しを使っているらしい...、唐辛子の辛みが上品でいい感じに効いている...。mr.T.の秘伝の味...長い間の工夫で作り出された味、感動的です。
●頭から尻尾、中骨も丸ごと...とてもやわらかい!。鯊は川魚のように特有の臭みのない上品な味わいの魚だから、とても食べやすいです。甘過ぎず、辛過ぎず...絶妙な味。白いご飯に...ピッタリ。ご飯の絞めに...2〜3匹。お茶漬けが食べたくなります。お酒もグイグイいけそう...。
●あのぉ...お酒を召し上がりますか?...聞いてみました。「いや...私はお酒は飲みません!...」「私はウィスキーを飲むんです...だって...お酒はス〜グに無くなってしまう...美味し過ぎるから」...。
???...。言うことが...ことごとく人を食っているというか...剽軽で愉快...。東北のご出身とか...お酒は...きっと底なしなんでしょう。
●毎朝...片道30分...自転車で釣り場に日参。偉いなぁ...道具一式積んで自転車で通うなんて...と...ふと見ると...おやまぁ...電動アシスト付きのチャリンコじゃありませんかぁ...。
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●mr.T.の...優雅な日々と...鯊の甘露煮の物語でした...。



●鯊...ハゼと読みます。
 PCで入力すると、普段はariには書けない漢字も文字変換してくれます。
 これが鯊=ハゼの姿。別の場所で、別の人が大きなハゼを釣り上げていたので、
 撮影させてもらいました。サイズは18cm...かなり大物です。
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●今の時期、極小で4cm〜大きめで12cmほど、アベレージサイズは10cm。
 12cmを越えると天ぷらに、ふっくらとしてクセもなく上品な味です。
 15cmを越えると刺身にする...これは...晩秋からの通人のご馳走とか...未体験。
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by arinco11 | 2005-08-24 20:10 | 魚の料理...(84) | Trackback | Comments(14)
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Commented by coo at 2005-08-24 23:43 x
なんだかほのぼのとしたいい気持ちになりました。
そしてariさんとMr.Tさんにちょっぴりジェラシー。
私もこんなユーモアのあるボーイフレンド欲しいわぁ♪
甘露煮好きです。この甘露煮の照りが本当に美味しそう。
・・・んで、このお魚何と読むのでしょう(恥)?
Commented by muraccho0315 at 2005-08-25 01:23
私もなんて読むのか・・・・・・・
うう、おいしそうだあ。
ぐおーーーーーー!!
Commented by rawFruit at 2005-08-25 09:12
ああ、お茶碗持ってその場に行きたい・・・
くう~~~><。
Commented by arinco11 at 2005-08-25 17:37
■cooちゃん♪川岸の恋物語?!...笑...。
なんだか釣ってる姿を見て、ウチの親父が生きてたらこのぐらいかなぁ?...て、
歳を聞いちゃったのよ。大正15年=昭和元年生まれ...親父よりチョイ若かった。
ニマッと笑うと...かわいい顔ったらないよ...ほんと...。
釣り人の笑顔は...子供の笑顔。
この甘露煮に甘みには...黒砂糖も使ってあるようです...格別な旨さ...。
あ...ごめんごめん...鯊=ハゼ...です。↑一番下に、補足記事つけました。
Commented by arinco11 at 2005-08-25 17:42
■むらちょー君♪ほんと美味しいったらないよぉ...ご飯の〆に3匹ばかり...幸せ!。
釣って...甘露煮にして...みんなに分けてくれる...お酒プレゼントすちゃおぅ!...彼に!。
Commented by arinco11 at 2005-08-25 17:44
■rawくん♪お茶碗持って駆けつけておいで!。
白い熱々ご飯と一緒に食べると...美味しいぞぉ〜〜!。
つか...いつか鯊釣りしようよ...楽しいぞぉ!。
Commented by suisuikichi at 2005-08-25 22:25
いいなぁ~、こういう交流!arincoさんの人柄が表れてますねー。
しかし、すごい釣り人の数ですね!!よっぽど釣れるんだなぁ!!
Commented by jajamaru456 at 2005-08-26 02:26
ハゼドン、でけ〜っ! 関西ではドンコといってたような。
で、どんくさい感じなんすが(笑) 甘露煮はとってもほのぼのと旨そう。 なんだか、三丁目の夕日な生活、うらやましいな。
Commented by arinco11 at 2005-08-26 15:46
■suisuiくん♪暮らしと同じ平面に水際がある街...、
釣りはイベントではなく、生活の一部です...笑...。お金のかからない遊び。
この川では、大潮の底りの時には...川底に降りて潮干狩りしている人もたくさん!。
結構大粒の美味しいアサリが採れるのです。
そこに集うひとは、いつとはなしに...お友達になるのです。
ariのように地元暮らしの人たちだけではなく、
足立や大宮...川口ナンバーの車が...列をなして止まっています。
ハゼの季節...土日は...川岸に1m間隔でひとがならびますよぉ〜!。
ハゼはその日によって、河口から海と移動するので...、
大釣りの日もあれば...さっぱりの日もあり...です。でもかなりの数...釣れます!。
Commented by arinco11 at 2005-08-26 15:50
■じゃじゃ様♪関西ではドンコって言うのですか!、
そういえば向こうで暮らしていた頃、ドンコという呼び名は聞いたことあるなぁ。
ハゼという呼び名は...逆に聞いたこと無かったかも...。
甘露煮...ほのぼの旨いです。
三丁目の夕日...二丁目でなくて...よかった...ホッ...。
Commented by sarisariduo2 at 2005-08-26 19:35
ほのぼのしました~。
特にMr.Tがオクサマに叱られちゃうところ。
50匹以下だと少なくて、100匹以上だと多くてしかられちゃうのね(^^;)。
甘露煮、おいしそうですねぇ。手間かかってますものね。
ご飯が何杯でもいけちゃいそうです。
Commented by arinco11 at 2005-08-27 00:48
■sariちゃん♪mr.Tは...実は奥さんに叱られるのがうれしかったりするかも...笑...。
小一時間...お隣に座って...mr.Tとお話しているとホッコリした気分になります。
甘露煮はとても美味しいです。
釣って→下処理(ワタ抜き)→陰干し→素焼き→煮る→煮詰める、
こう書いているのより実際には...もっと大変なんですよ。
どの工程も...美味しくするために...理にかなってますね。
ariには...とても...甘露煮を作る根性がありません...。
ご飯と食べる幸せ...分けてあげたい!。
Commented by suisuikichi at 2005-08-27 01:42
なぬっ?天然のアサリですか???私も舞浜にチャリ通いしようかなぁ。。
Commented by arinco11 at 2005-08-28 20:34
■suisuiちゃん♪そうです!天然のあさり...輸入物ではありません。
舞浜からもう一駅千葉よりの新浦安そこから程近い運河の河口は、
その向こうの...東京湾の貴重な浅瀬=三番瀬のすぐ隣に位置するのです。
船橋あたりから三番瀬...そして浦安の目の前あたりは、あさりがザクザクです!。
銀座からチャリで...行きはヨイヨイ...帰りはコワイ...ッテ感じ...笑...。
おみやげ=あさりドッサリ...重いよ!...。
距離的には銀座と浦安は近いけど、橋がないからなぁ...遠回りだよ!。


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