「母命日に...自家梅干しを...」060620

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the images above, taken by eppie1111 ... thanks!
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10年前の6月20日夜 母は 予告もなく 突然あちらにご出立 66年半の人生
ポンプ室近くの パイプが破裂したのでした
妹から知らせを受けたのは 電話で 事後のこと
翌朝一番の「のぞみ」で帰省した時の気分を 今も思い出します

母亡き後 家を片づけたのは それから5年後 約半年の時間を掛けたのでした
こればかりは 私に課された仕事...と 正直言って それはとてつもなく重く辛かった

料理好きで器好きだった母のこと 今 私の元にあるものを 10年目の日に...
李朝を思わせる 淡い青磁の角豆皿 七枚ある内の数個には 金継ぎがしてあります
古いし 脆いのですね 残りの数枚も やや欠けていたり いつか手入れしてあげたい
そして 母が作って残していた梅干し これは1990年=16年前のものを乗せてみました
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b0006637_1782783.jpg●母が漬けた梅干し...それは1987年から1995年(死の前年)まで、ゾロリと揃っていました。裏ごししたものも含め、20個近くの容器があったように覚えています。毎年漬けていた梅干しは、その年ごとに分けてありました。妹や近しい人にも貰っていただき、今、私の手元に残されているのは1987年物から1994年物まで...6年分です。
●1987年製はペーストになっていました。19年前の物ですが、今も味は生きています。そして、ここでご覧いただいているのは1990年製=16年物...梅から出たエキス...ペクチンがゼリーのようです。一個...食べてみました。お〜!しょっぱ!...でも酸味と打ち解けて...美味な梅醤醢(うめびしお)と化しています。種...一日中しゃぶっていても味が抜けそうにありません。最後の1996年6月...梅酒に梅干し...そのつもりで八百屋さんに注文してあった梅とラッキョウ...。別れの儀の日々に届きました。不肖の娘...母あるかぎり...漬ける必要なし!と決めてかかっていましたが...未だ...のまま過ぎた10年です。
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by arinco11 | 2006-06-20 23:00 | 特番です!(61) | Trackback | Comments(8)
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Commented by eight-b at 2006-06-21 19:07
ariさん
お母さんの梅干、思わず一個、手を伸ばしたい衝動に駆られます。
10年経った今もこんなに梅干は息衝いているんだものね。

ariさんとは年齢が近いせいか言葉以上の思いが伝わってきます。

10年の思いが込められて胸が痛いです。
Commented by soleiljap at 2006-06-21 19:27
お母様の体温が伝わってきそうな梅干。
いい梅干ですね!透明なゼラチンが歴史を刻んでいるのに、お母様の存在はとても温かい。粗塩と焼酎にまみれた手で、黙々と瓶に丁寧に並べていく姿が浮かぶようです。
貴重な梅ぼし拝見できてよかったです。お母様もきっと喜んでいらっしゃるでしょうね♪

arincoさん、eppieさんの写真やっぱ違いますね!空気が凛としている!!(arincoさんの写真が凛としていないというわけじゃなく・・笑)
Commented by arinco11 at 2006-06-21 22:08
■8ちゃん♪年季の入った梅干し...梅干しってずっと生きているんだってね。
テレビで100年とかって見たことあったような。。。
母が突然語らぬ人となった時には...、
暫くそのことが事実として受け止められなかったような...、
声が聞こえない、姿がない、一年ぐらい腹立たしく思ってたね。
それと父がいなくなって、そして母も...、
それは親がいなくなったってことを意味していて、それも信じがたかった。
3年を過ぎた頃から、やっと普通に諦めたような気がするねぇ。
今は、両親共々、私の中で生きている...そう実感していますよ。
母ねぇ...真面目風で...けっこうズッコケてる面もあったよ。
Commented by arinco11 at 2006-06-21 22:26
■soleilさん♪毎年のシールにはね、15%とか塩分のデータも書いてあるのです。
年中行事として、梅干し・梅酒・らっきょう漬け・栗の渋皮煮...、
そういうことが楽しかったのですね、きっと。
それと、そういう営みを続けて見せてくれたこと、
それが今も生き続けている存在であること、すごいなぁと思います。
母が、幼い私達に見せてくれた本物...毎年、正倉院展に子供を連れて行った。
子供ながらに螺鈿の素晴らしくさや、
唐三彩の焼き物、西域の瑠璃色ガラスの何て素敵なんだろう...って、
そういう機会をたくさんくれました。
初オペラ...高校生の時に...二期会のフィガロの結婚...見たいなぁ...と言ったら、
じゃ、誕生日のプレゼントにしてあげよう!と、一緒に行ってくれたなぁ。
いろんなこと思い出し...ありがとう...ますますそんな気持ちです。

あ!eppieさん...^^...今回の絵は...彼に特別注文で撮影依頼でした。
彼の絵、空気も光も音も...独自の世界ができてきているなぁ...冴えてる。。。
Commented by akiko-y8 at 2006-06-22 20:14
おかあさまのお話、ブログでも何回か書いていらっしゃるの拝見してきましたが、もう10年なのですね。
この梅干を拝見して、私もおかあさまの手のぬくもりが感じられるようで、でももうお会いできないんだなと思うと、とても切なく、胸がしめつけられるような気持ちになりました。
お母様ののこされた大事な大事な宝物ですね。素敵なものをみせていただいてありがとう。この梅干を通じて、arincoさんのおかあさまが、arincoさんに元気で頑張ってって・・・話しかけていらっしゃるような気がしました。akko
Commented by obent at 2006-06-22 20:39
お腹がきゅ~っと鳴って、リンパがきゅ~っと痛くなって、ヨダレが出てきました。
お母さんの味。
お母さんのぬくもり。
愛情たっぷりでスッパ! いいな。。。
Commented by arinco11 at 2006-06-23 11:46
■akkoちゃん♪そう10年...母はその時から歳をとっていないのね。
父もそうだけど、亡くなった人達は、全てそのままの年齢で私の心の中に住んでる。
今は会えなくて淋しいとかっていうより、自分の中に住む彼らがいるようで、
生前より身近な存在...ますます...って感じですよ。^^
それにしてもこうして母の作った梅干しは、
まだまだこれからも生き続けるでしょう...きっと...それが驚きだよね。
他に残された何よりも...ここに母そのものが生きている。。。
Commented by arinco11 at 2006-06-23 11:50
■obent君♪身体は大丈夫?落ち着いた?...大事にね!。^^
スッパ!伝わりましたか?...^^...梅干しのインパクト大なり。
それにeppieさん撮影だから...いつもとはちょっと別格でした。^^
母さんは、ずっとずっと生きていますし、語りかけてくれています。


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